上下水道のおはなし

INDEX

上水道とは?

上水道とはいわゆる「水道」のことです。
せまい意味では「飲料水」のことを意味しますが、広い意味では、飲料水を供給する浄水場、各家庭や施設までの供給配管や設備までを意味します。
当社では各機関と連携し、常に「安全でおいしい水」を安定供給できるように取り組んでおります。

下水道とは?

人々の生活及び様々な産業活動によって発生した汚水が、地中の下水管やマンホールポンプ場を経由しながら下水処理施設へ流入してきます。
下水道とはその下水道管、終末処理場などの総称です。汚水を、水処理施設で川や海に流せるレベルまできれいに処理して放流しています。また、水処理の際に発生する有機性汚泥も処理を行い産業廃棄物として運搬しています。

下水を集める方法には、合流式と分流式があり、当社のある十日町市では「分流式」を採用しています。
「分流式」とは、汚水は下水道管を通し、終末処理場で処理後河川、海へ放流し、雨水は側溝等を通して川や海へ放流する方式のことです。

公共の財産

下水道は水質環境、自然環境を保全するだけではなく、私たちの清潔で快適な生活を送るための大切な「公共の財産」です。

私たちが住んでいる地球上にはおよそ14億立方kmの水が存在していると云われていますが、その中で実際私たちが利用できる水の量はわずか0.01%にしかすぎません。 このわずかな水を、私たちは井戸や川の水から取り込んで上水道施設で浄化し、水道水として飲み水や洗濯などの生活用水として使っています。

そして私たちが生活に利用した水や工場からの汚水は、下水道管・ポンプを使い処理場へ送られ、きれいな水へ処理されて、川に返されます。この仕組みがなければ、水質環境の悪化、自然環境の破壊につながるばかりではなく、私たちは清潔で快適な生活を送ることができません。

このように下水道は大切な役割をはたしています。

当社では関係各機関と連携し、「きれいな水を未来まで」をモットーとし、終末処理場の施設維持管理を行い、公共の財産を守っています。

下水道を
お使いいただくうえでの
お願い

家庭や工場から、下水道に異物や「流してはいけないもの」が流れてしまうと、下水道管の詰まりやポンプの故障等が発生し、下水道設備を使えなくなってしまう可能性があります。

当社では、下水道設備の定期的な清掃や点検等を実施し、下水道設備が使えなくなることを未然に防止しております。 万一、設備の故障が発生した際には、24時間365日体制にて、迅速に復旧できるように努めておりますが、以下の事に気を付けていただき、貴重な水環境を皆で守っていきましょう。

下水に流してはいけないもの

水に溶けない物

例)生ゴミ・入れ歯・ティッシュペーパー(水に溶けやすいトイレットペーパー以外)・紙オムツ・生理用品・衣類(下着・タオル)

下水道管を詰まらせたり、ポンプの故障の原因となります。

髪の毛

下水道管の中で汚物や土砂等と絡み、下水道管をつまらせる原因となります。特に洗面所・お風呂では、目皿を使用し、髪の毛をなるべく流さないようにしてください。

処理施設に送られる過程で冷えて固まり、下水道管、ポンプ等の設備を詰まらせます。

農薬、灯油、ガソリン等

下水道設備を痛めるだけではなく、予期せぬ火災や爆発を引き起こす恐れがあります。また処理場の微生物に悪影響を与え、処理機能の低下をひきおこします。